2013年9月アーカイブ

9月16日、17日と大阪能楽会館で開催されました、

七宝会80周年記念公演、

初日の特別公演の日は、台風の影響で交通網も随所で不通、

お客様には大変なご苦労をお掛けたし、まことに恐縮に存じます。


東京からのお客様ほか、各地からお出ましのお客様も、ご旅行を中止なさざるを得ない方も多く、

お気の毒で申し訳ない事でございました。


現地の会場では開演中は穏やかな御天気で、大変な思いでお越しくださいました方々には、

ただただ感謝申し上げる次第で御座います。


翌日の乱能は、囃子方のシテによる能3番ほか、普段の専門外の役付けで、

舞囃子、一調、仕舞、狂言と、賑やかに、楽しく(辛く)、

能楽堂も笑いに包まれた事でした。


ロビーでは鏡開きをして、お酒をお配りしました。


今後共、皆様のお力添えを何卒賜りたく、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


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いよいよ、80周年記念七宝会特別公演(別会)が近づいて参りました。

今回は、特別公演らしく、演目、演出、演者に拘り、

中々観られない内容となっております。

大阪産経新聞9月12日夕刊にも掲載予定ですが、

能3番中 2番は、宝生流のみの特殊演出、しかも関西初演ということになりました。


関西能楽界、宝生流の歴史に残る舞台となります。


ぜひ、お誘い合わせいただき、この舞台を共有していただきたく存じます。


翌日はお祭り、専門外の役を勤める「乱能」。

勉強のためでもあり、ファンサービスでもあり、能の役者をよく知るお客様には、

とにかく楽しみな催し、(我々には苦しい催し)、

勿論、初心者の方も充分楽しめます。

一通り修行したとはいえ、大したことのない腕前ですから・・・


悪ふざけは控えめに、真面目に面白く、と行きたいところです。


私は本職では別会に融の笏之舞を勤め、

乱能では能「井筒」の小鼓、能「石橋」連獅子の大鼓、一調「松虫」・・・。

今回、役付けに調子乗りすぎました。

なんとか無事に勤められれば・・・


皆、役者どもは必死に専門外の稽古をしております。

特に、関西では観世流が多く、宝生で舞い謡うのは大変であります。


ですから、観に来て上げてくださいまし~!


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