2010年11月アーカイブ

ショーウインドウの展示は、昨年は当家に伝来する能面3面でしたが、

今年は大町憲治氏による「彩輝光」と「蒔絵」をお楽しみいただきます。

 

氏は私と同年で、長年の修行を経て、数多くの受賞をなさっています。

「彩輝光」とは氏が考案した新漆工芸技法であり、螺鈿(らでん)技法を応用して、

京都オパールをモザイク様に散りばめたものです。

 

oomachi kenji.jpg「蒔絵」は勿論、鼓の胴にも使われる如く、伝統的漆工芸技法

であり、いずれも伝統的技法が下地にあって、新素材を使っている

ところが、優れた作品となっているようです。

 

実物は始めて拝見するもので、楽しみにしております。

 

 

 

そして、今年も出します、「満茶屋」!!

 

昨年は、オリジナルのリンゴほうじ茶に、ほうじ茶フィナンシェをお楽しみ頂きました。

 

今年は、栗ほうじ茶に、白玉ぜんざいです。

かなり美味しいです!

「栗」も「白玉」も今年のテーマ「月」をイメージしました。

 

限定各部200食となっております。

開演前と休憩中にお出ししますが、開演前にお召し上がりになることを

お勧め致します。

また、各部とも50名様にお持ち帰り用「栗ほうじ茶」のプレゼントが当たります!

 

辰巳家と親戚でもある「京はやしや」の全面的な協力で実現した、

どこにもマネのできない企画でございます。

 

満茶屋(普段は宝生グリル)内は勿論、ロビーの一角でも販売いたします。

食券をお求めのうえ、お召し上がりくださいませ~

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28日の「宝生会秋の別会第2日」では、昨年から憂鬱であったお役があり、

重い足を引きずって宝生能楽堂に参りました。

 

はい、「烏帽子折」の法師武者でございます。

 

少々オーバーでしたが、やはり能ではもっとも危険でオッカナイ、

「仏倒れ」がございますから・・・。

仏像が後ろ向きにバッタンと倒れるが如くに、斬られた後に倒れる所作です。

 

むちうちにもならず、なんとか無事に勤め、心がゆるりと いたしました。

25年前に初めて仏倒れてから5回目でしたが、さすがに私の年齢では

珍しいと思います。

 

「大仏が倒れたようで、迫力あった!」と、喜んでくださったようで

良かったですが、「満次郎の会」を控えて、冷や冷やでした。

 

さて、今年もそのお楽しみをお届いたしましょう!

昨年はこの記事で「行かずして観る」楽しみに留まっていらした方も、

今年は御高覧いただく、という方もいらっしゃいます。

今回お越しいただけない方も、是非是非、来年(10月1日土曜日です!)には

万難を排してお越しくださいませ。

 

まずロビー空間「その1」です。

 

今回も、まずロビーにお入りになったところには、

青山御流28世家元 園 楽山師による「いけはな」でお迎え致します。

 

今年の満次郎の会テーマは「月水」です。

 

演目だけではなく、全てにこれが関連づいています。

 

いけはなにつきましては、園師よりコメントをいただいております。

 

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砂鉢に「松 」を活け、中央に花留めである還施水(かんぜすい)を配し、

 

水の流れを表現した。

 

ロビー中央の空間は宝珠を表すオレンジ色の「宿り木」を中心に

 

「日蔭の蔓(ひかげのかづら)」と「霞草」の作品。

 

「日蔭の蔓」は古事記の時代から聖なる植物として用いられ、

 

朝廷の祭祀などで房前のような殿上人は身を清めたのちに

 

「日蔭の蔓」を冠に巻いて神事にのぞんだ。

 

「霞草」は水面に幾重にも映る淡い月の光 を表している。

 

 

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「宝珠」は「海人」の珠(玉)をイメージしていらっしゃる訳ですが、

その「宿り木」は、「神が宿る木」といわれます。

 

「日陰の鬘」は、特別身分の高い方が冠に着けたようですが、

能「杜若」で「沢辺之舞」の特殊演出などで用いる「日陰の糸」という、

冠に着ける飾りの組糸のルーツかと思います。

 

宮中祭祀に深くかかわる青山御流ならではの工夫ではないでしょうか。

 

私個人的にも、楽しみで仕方ありません!

 

今回は入り口のメイン作品に加えて、「能M-1」試写用の85インチ特大モニターの

脇にも、まさしく花を添えていただきます。

 

美術担当の道潅英樹氏の手腕にも期待しています。

 

次回は、ショーウインドウ展示について・・・

 

 

 

 

 

 

以前、どなたか時間を止めていただきたいと書きましたが、

今は、更に、「巻きもどしてください」状態であります。

 

最高に忙しい峠を、まさに超えなんとする時であり、

そろそろ全てが整いつつあります。

 

われながら良い企画になることを実感しております。

一観客として、舞台・ロビー・周辺レストランで楽しみたいと思うほど、

手前味噌ではありますが、そんな気にさえなっております。

 

御一人でも多くのお客様に来ていただきたく存じます。

 

ご好評を頂戴しておりますが、

まだお席はございます!

 

是非是非、お出かけくださいませ!

 

次回からは、「第2回満次郎の会の楽しみ方」を

お届けいたします。

 

「お知らせ」にも掲載いたしましたが、「満次郎特製お弁当」は

昼の部お客様用は、お陰さまで完売いたしました!

有難うございます!

きっとお味と共に、オリジナル「海人」懐中之舞 鳥獣戯画風絵巻の手ぬぐいも

ご満足いただけると存じます。

 

直前緊急サービスといたしまして、夜の部用がまだございますので、

夜の部お客様は勿論、昼の部お客様にもご希望あらば御予約受付することに

いたしました。

 

是非、ご利用くださいませ。詳しくは「お知らせ」ページまで・・・

そして昨日は、早朝より名古屋に参り、名宝会(名古屋宝生会)の

本年最後の定期能でした。

 

名古屋出身で宗家内弟子頭の内藤飛能クンの、

地元での初シテでした。

「西王母」です。

狂言を挟み、これまた地元出身の和久荘太郎の「黒塚」です。

 

二人とも無事に勤めあげ、見所も賑やかで、今年の良い締め括りとなりました。

 

地元のお客様と、能楽師たちによって支えられる各地の定期能は

疲弊しているところが殆どです。

能楽堂も黒字のところはまずないでしょう。

 

しかしその未来を背負う伝承者を育てなければいけません。

 数多くの人々のお陰で、灯をともし続けている事に感謝しつつも、

もっともっと頑張らねば、滅却の恐れも、やはり残っています。

 

古典芸能は特に、支えを必要とするものと思います。

何卒、日本文化が無くならぬ様、さらには文化で勝負できるよう、

今後ともお力添え賜りたいと存じます。

 

先日の土曜日の東京新聞朝刊に続き、

本日の毎日新聞夕刊に満次郎の会が掲載される予定でございます。

ネットでも見れると思います。

よろしかったら御高覧くださいませ。

 

感謝・・・・・

74)でも書きましたが、その後(普及公演夜)名古屋まで移動、

翌朝帰京し、宝生能楽堂で「五雲会」。

今は私はシテは勤めませんが、さんざんお世話になった会です。

地謡や後見を勤めております。

 

能4番と狂言2番という、おそらく定期能としては世界最大のボリュームです。

 

お客様も体力勝負です。最近は休憩が3回入りますので、だいぶ観やすくなったと思います。

 

留め(最後の曲)の「車僧」のシテは甥っこの大二郎。

前日、夜討曽我の鬼王を2回勤め、楽屋でも一番働いていましたが、

なんとか大過無く終えてひと安心でした。

 

お客様方は勿論のこと、

大阪から体調を壊しながらも駆けつけた父親や祖母にも

本人ともに感謝感謝。

 

そして、なんと、終了後にサプライズと申しますか、

思いがけないプレゼントを、日頃、特別に応援して下さっている御三方から・・・

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なんとも、素晴らしい「熊手」でした!

 

特別製のようです。名前まで入っています。

たくさんのお客様に来ていただけるよう・・・

にですね。

 

現在、苦戦中でありますが、きっと御利益のあることと

信じ、頑張ります!

 

有難うございます!!

◆19日に実家の香里能楽堂で「七宝会普及公演」がり、

昼夜2回公演で「夜討曽我」を勤めました。

 

・お客様、多数御高覧いただき、まことに有難うございました。

・東京から兄十郎役をお願いした金森秀祥師、内弟子のころよりお世話になっております。

一応、五郎がシテになっておりますが、通常先輩にしていただく十郎役は、

本来シテ扱いの重役であります。

しかも2回もこき使い・・・申し訳ない中にも、大感謝しております。

・東京から大勢助っ人に来ていただきました。

佐野登・幹(つかさ)父子。幹クン(高校2年)は大人の役であるツレは初でした。

亀井雄二氏に東川尚史氏。年も同じで、子どもの頃から内弟子時代も含めて一緒に

修行してきた仲間です。

七宝会身内の山内、和久、孝弥、澤田、大二郎、和磨ほか、

地元の広島、石黒孝、実都親子、地謡諸氏、いつものようにフル稼働で、深謝。

・毎年参加してくれる萬斎氏、地元で我が宝生流軍団を支え助演していただく囃子方、

大感謝!

・受付業務、火入れ・・・様々働いてくれる宝生流学生さんたち、平日にもかかわらず、

本当にお世話様、心より感謝。

 

朝からの申合せと2回のシテを終えた時、疲れを感じていない、心地よい日となりました。

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19日は大阪の実家である「香里能楽堂」で七宝会普及公演、

野村萬斎をゲストに能「夜討曽我」を昼夜2回演じ、

その後、東京行き最終には乗れないので、

名古屋行き最終新幹線で名古屋まで参りました。

 

東海ラジオは、かなりの広範囲で聴ける様ですが、

宿泊先のホテルで、ラジオを借りて、25時から「RIOの伝説の空き地」、

私のゲスト出演の今回をオンタイムで拝聴しました。

 

能や文化芸術について様々語らせていただいたうえ、

来年1月17日のレクイエムプロジェクトでの創作能舞「光明」の一節を

謡わしていただき、満次郎の会の宣伝までさせていただき、

ただただ感謝しております。

 

能や日本の伝統芸能に興味を少しでも抱いていただくかたが

増えてくだされば、この上なく幸甚でございます。

 

RIOさん、有難う!!

 

第1回「満次郎の会」にコメントも書いて頂いた、

仲良くさせていただいている「シンガーソングドランカー」の

RIOさん。

魂の歌い手として尊敬しております。

 

ライヴ中心の活動をなさっていまいすが、その数は

年間100回ほど!!

 

家族で何度も伺っております。

 

その彼が東海ラジオで毎週金曜日の25時(夜中の午前1時)から

メインでなさっている「伝説の空き地」という番組に

ゲスト出演させていただきました。

 

夜中ではございますが、生で、或いは予約録画など?で

お聴きいただけますれば、幸甚でございます。

RIOブログ 伝説の空き地 

をご覧くださいませ。

 

 

 

 

明後日に迫りました七宝会普及公演!

私の実家であります、大阪府寝屋川市の「香里能楽堂」で

昼夜公演です。

 

京阪電車から見える能楽堂は、京阪電車に乗られる方には

超有名な建物でありますが、

「あれってなに?」

とか

「お風呂屋さサン?」

とか・・・

 

父の等身大の「羽衣」のモザイクオブジェを高々と

屋根の下に掲げておりますが、なかなか見上げてくれていない御様子です。

 

もっと一目瞭然にセンスのある広報を考えたいとの

思案が長考となっております。

 

2010  sippoukai hukyu.jpgさてさて、チラシの通り、野村萬斎を迎えての普及公演、

いつも私が解説させていただいておりますが、

今回は能「夜討蘇我」での間狂言「大藤内」の特殊演出を

お届けするために、狂言はございません。

 

そんな訳で、萬斎とのトークをお楽しみいただこうと企みました。

 

劇的な能「夜討曽我」と共に、是非お楽しみいただきたいと思います。

 

まだ御席御用意できますので、お出かけくださいませ!

 

お申込みは

七宝会  TEL:072-831-3206   FAX:072-832-5115

まで!!

前夜のリハーサルは時間がおして、空腹に耐えかねた我々能舞メンバーは、

ホール近辺をうろつきましたが、ホールビル内のレストランは19時には閉店、

コンビニエンス店はなんと、16時閉店!・・・しており、

辺りに食事するところもなく。

 

仕様がないので、潮留方向に歩きましたら、

ポツっと中華料理のサンプルが路上にありました。

「???」な私どもが近づきよくよく見れば、中華料理「デリカ」とあります。

店の在りかを示す矢印に沿って行けば、

階段の下に降りろと。

 

大倉源次郎さんほかと顔を見合せながら降りると、

地下駐車場の階段で、駐車場入り口の扉に、またまた

 

「中華料理デリカ」・・・

 

1人なら誰もその先には進まないでしょうが、団体の精神力で

突き進んだのであります。

 

なんと、広大な地下駐車場の一角に、ありました!!

 

SN3K0223derika.jpg「中華料理デリカ」・・・

 

 

一同、度肝を潰しながらも腹を捩じらせて、

店へ向かいます。

入り口の券売機はやたらと多いメニューボタン、加えて、

1つのボタンに「中華丼・カニ炒飯・五目そば」みたいに

色々チョイスできるチケット販売機、しかもお金を入れて

3枚買うたびに故障するのです。

 

腹抱えっぱなしの我々でしたが、なんと、お味は中々のもの、

値段も量も申し分なく、感動したのであります。

 

お店は皆中国人、料理人が1人、お運び1人、ママ?1人、隅でマンガ読んでる娘?1人。

 

余りにも不思議な、東京ド真ん中とは思えない体験でした。

7日の日曜日に浜離宮近くの朝日ホールで開催された「レクイエムプロジェクト東京」は

お陰さまで大成功でした。

厳密に申しますと、大成功したようでございます。

 

そう、7日は東京巽会・あまねく会と被っておりまして、

私は作・監修とまりで当日拝見しておりません。

 

もっとも、

作詩作曲(能舞部分)をお引き受けしたからには、

責任もって稽古含め、前日のリハーサルまではさせていただきましたが、

客席から観たかった・・・と思いました。

 

終了後にプロジェクト代表者の上田益(composer)さんやメンバーと合流、

長時間にわたり、東西音楽について語り合い、理解しあい、

尊敬し合って楽しいひと時を過ごしました。

 

本当に良い経験をさせていただきました。

 

11月に入り、目まぐるしさを増して参りました。

 

3日の名古屋能楽堂での「東海巽会大会」、7日の「東京巽会・あまねく会大会」も

無事に終了、ほっとしております。

 

出演(主演)は私が指導しているアマチュアの方ばかり、

それ以外の方は、皆プロフェッショナルという、

他の世界にはあまりない「発表会」、所謂「素人会」というものです。

文楽や歌舞伎の世界で、そもそもアマチュアお弟子は殆どないでしょうが、

考えられないと思います。

 

今年は会員の皆様は、ことごとく良い出来で、まあ、「傷」のあったかたも

浅手でありました。

来年の亡父の追善大会、あまねく会30周年記念大会が

楽しみになっております。

 

人さまを教えることによって教わる、育てることによって育つ有難さ。

 

未熟児で生まれ、181センチまで育ちました・・・。