2013年1月アーカイブ

本年度の七宝会定期能は2月9日(土)からスタートします。


七宝会は関西唯一の宝生流定期公演ですが、

本年は80周年記念ということで、定期能のほか、特別公演と、

「乱能」というお祭り的企画もございます。


年間予定は以下をご参照下さいませ。 お待ちしております!

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本日は16時から宝生能楽堂、宝生会企画公演「時の花」冬公演でございます。

能は「葛城」大和舞 シテ前田晴啓。

大和舞の演出は他流にもありますが、宝生の演出は特に優れており、

演奏も難しいと言われています。(囃子方談)


ロビーは花による演出を「満次郎の会」でお手伝いしております。

「雪持ち椿」の空間を、藤崎華代さんにお願いしております。

藤崎さんには、昨年の夏公演にも杜若でロビー空間を演出していただきました。

こちらもお楽しみに!


今年より「能楽余話」といって、能終了後に能楽師が毎回タイトルを変えて、

少しの間お話さしていただく事になりました。

本日は「神々の能」ということで、私が神々の能について、

その形態や音楽的特徴と、ごく簡単な演奏、実演もお付けしてお届け致します。

お付き合いいただけたら幸甚でございます。



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こちらは、個人的な余話で・・・

成人の日の東京は、ご存知のように爆弾寒気による大雪、

その最中、私は東京社中の新年謡初めで池田山舞台を拝借して新年会でありました。


翌朝、朝5時から雪掻きして、不通の電車・道路の中、やっとこさ大阪の稽古場にたどり着き、

翌日は京都で社中の謡初め・・・というのに、

実はお恥ずかしくも、39度を超す高熱でのたうちまわって、身動きできぬ事になりました。


滞在していたホテルにお医者を呼んでもらおうとしたら、最近はその様なサービスは

できないらしく、おそらく責任問題なのか?

謡初めを欠席!そちらは澤田宏司君に任せて、市販の風邪薬いただいて夜まで延長、

フラフラ、スゴスゴと新幹線で帰宅致しました。

翌日には熱も下がりましたが、仕事に復帰、しかし、未だに頭の中心がフラフラ・・・。


楽屋でも、社中でも、巷は酷い風邪が流行っております。

どうぞ御大事になさってくださいませ。



T.Tプロジェクトとは、「TWO TIMES」という、ふたつの時間を意味するプロジェクトです。

イギリスのアントニーゴームリーは、著名な彫刻家ですが、

その作風も大変個性的です。

特に今回は、彼自身の名が付く作品、すなわち自分自身が作品。


その2体が葉山の神奈川県立近代美術館に展示されています。

この美術館は風光明媚、波も穏やか、そして中庭まで無料でどなたでも入場できます。


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1人のゴームリーは美術館の屋上に佇み、

もう1人は東屋の辺りで海を眺めています。


正しく、分身のように、ゴームリーが其処に居ます。


gormley.jpg  この、動かぬのに魂のあるゴームリーと、

  動く彫刻とも言われる能の魂の響き合いを目指し、

  2月2日昼間に能パフォーマンスを致します。

  伝統r的な能、あるいは能舞として自由に表現しようと

  企んでおります。


  それほど広大ではない美術館を一回りしながらの

  パフォーマンスができるように、

  ゴームリー君にテルテル坊主を持たせてもらうように

  頼んでおきました・・・

  防寒対策もお忘れなく、是非お出かけ下さいませ。



ゴームリー葉山 専用ブログ


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遅ればせながらのご案内ですが、正月6日は金沢宝生会、翌週13日は東京宝生会月並能、

そして本日は宝生能楽堂で正午より五雲会です。

「吉野静」は初シテ、「鞍馬天狗」の稚児たちも見ものです。

能  「高  砂」シテ 佐野  登      能  「田  村」シテ 佐野 玄宜

能  「吉 野 静」シテ 金野 泰大     能  「鞍馬天狗」シテ 東川 光夫



明日20日は12時半より福岡の大濠公園能楽堂で九州宝生会、こちらも目出度き演目揃い、

鶴亀曲入りは宝生のみ、また乱の膝行の演出は相当に難度の高いもの、見応え充分です。


能  「鶴  亀 曲入」シテ 田崎 隆三     能  「熊  野」シテ 石黒  孝

能  「乱    膝行」シテ 宝生 和英



そして名古屋は、27日(日)13時より、名古屋城正門前の名古屋能楽堂で

能  「鶴  亀」シテ 竹内 澄子     能  「西行桜」シテ 衣斐 正宜 

と続きます。 大阪の七宝会は2月9日が初回、またお知らせ致します。


元日より宝生能楽堂のサイトが新しくなり、「公益社団法人 宝生会」オフィシャルサイトと

リニューアルされました。 

一部準備中ですが、宝生流の公演情報が以前より充実したほか、見やすくなっております。

各地の情報も含めて、ご覧下さいませ。

ご意見もお寄せ頂けば幸甚です。

公益社団法人 宝生会 オフィシャルサイト

 

満次郎の会の会場でご注文なさった「満福袋」は

正月4日にお手元に届いております。(配達日ご指定の方を除く)


皆様にはご好評をいただき、有難うございました。



ラッピングは以下の様に・・・

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中身は以下の通りです。



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◆大吟醸酒「『開華』大晦日しぼり」

 蔵元で大晦日早朝に搾り上がり瓶詰めにした酒でございます。

第4回満次郎の会で復興支援にお買い上げいただいた「開華」の蔵元、

佐野の「第一酒造」様より元旦に出荷していただき、正月3日に私共で1箱ずつ

思いを込めて梱包いたしましたものを、御届け致しました。


蔵元では赤城神社宮司が出向し、造り手と召し上がる方々の

無病息災・家内安全・商売繁盛を祈願して頂いたものだそうです。

正しく、福袋には最適と存じます。

しぼりたての無濾過、生原酒は風味が格別でございます。


◆特製「満能バッグ」

風合い抜群の生地に「能」の字、オフィシャルサイトURLを入れております。

トートバッグ風に、エコバッグに、或いはお稽古バッグとして、

お気軽にお使いいただきたいと思います。

「能」の文字が大きめですが、そこは能の普及にお力添えを願い・・・。

 

◆「満照豆」

福井県越前市森田屋本舗謹製。

桃山時代の能面師名家である越前出目家の初代当主、出目満照が

豆を好んで食し精力的に能面を創ったことに肖り、国産大豆に国産黒砂糖を用い、

無添加で作った素朴で懐かしく美味しい銘菓です。 

昭和天皇も召し上がった目出度き菓子。

 

◆「七福神あられ」

幸煎餅謹製。100年余続く老舗、昨年世界モンドセレクション金賞受賞。

皆様のご多幸を祈念する意味で、七福神のあられでした。



思ったより相当に手間が掛かりましたが、皆様のお喜びの声に接し、良かったと思いました。


次回も満福袋をご用意するかどうかは、未定でございますが、

可能ならば・・・と思っております。


お知らせ にもアップしておりますが、

「なるほどがってん」に満次郎の会第4回振り返り&第5回に向けて、お話させていただいております。

お手すきに是非、お聴き下さいませ。


また、第4回当日、昼夜各部それぞれ限定30袋ずつで「満福袋」を

販売、完売させていただきましたが、本日皆様のお手元に到着予定でございます。


内容は次回にでも・・・



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恭  賀  新  年


謹んで新年のお慶びを申し上げます


私におきましては、日々努力精進し、元気に己の生業に勤めたく存じます

本年も何卒宜しく、御叱咤、御激励のほど、お待ち申し上げる次第でございます




・・・
・・・・・



元旦は吉例により、在東京能楽師が宝生能楽堂に会し、舞台にて謡初めをいたします。

本年も、家元はじめ長老から子方連中まで出席し、賑やかに、厳粛に執り行われました。


その後、楽屋にて賀詞交歓の席がもたれ、和やかに上下隔たりもなく盃を交わしました。


家元の挨拶に始まり、三川泉師の乾杯発声から近藤乾之助師の中締めまで滞りなく。



内弟子諸君には、準備から片付けまで、お世話お掛けしました。

正月といえども、内弟子以下は「修行中」「働き」として、羽織着用は ゆるされません。

私も、早く羽織が着られる身になりたい・・・と思ったものです。



また、長老方よりも

「今年も元気で頑張るから、皆もしっかり勤める様に」

との言葉もあり、皆一同、決意も新たに致した一席でございました。




家元 年始挨拶
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三川師 乾杯発声
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近藤師 中締め
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楽屋風景
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辰巳和磨(内弟子修行中)
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皆々様のご多幸を祈念申し上げます 

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