お蔭様にて、辰巳孝 13回忌追善 第3回大阪満次郎の会と

京阪神巽会は、無事に終了することができました。

深く感謝申し上げます。


最近、晴れ男を誇る私ですが、台風影響で、この土日のみ雨天。

業界随一の雨男であった亡父の霊が降りてきたのか・・・と思います。

されども、大した雨にもならず、大勢のお客様にお越しいただき安堵いたしました。


満次郎の会、次代を担う辰巳家の人間もどき共の仕舞、

茂山千五郎さんの狂言と進み、

能物語りは嶋原葵太夫。


嶋原唯一の「かしの式」から、一弦琴の寂しげな音色、

須磨の詫びさびに品格のともなった出だしが上手く導入となったようです。


物語りは朗読劇ですが、たっぷりとした料、見所(けんしょ)からはすすり泣きも聞こえるほど。


間を開けずに、そのまま始めた能「松風」は、

やはり本番をしてみて初めて知ることがあまりにも多い曲でした。

出の直前のアクシデントにより、舞台は苦しかったのですが、

曲の素晴らしさに「もう一度やりたい」と、楽屋に戻り直ぐに思いました。


やはり、能の中の能ですね。

恐れ入りました。


大阪能楽会館で舞う事は最後になりましたが、関西の能楽を

盛り上げる気持ちは関西能楽関係者の皆が熱く持っています。

今後とも何卒、宜しくお願いします。
いよいよ明日28日は第3回大阪満次郎の会です。

本日は申合せ(リハーサル)も無事に済み、舞台以外の空間も

準備完了です。


●迎え花の装花は熊野寿哉氏、松を使った作品です。

能「松風」で使用する作り物、これは通常楽屋で若手が松の枝ぶりも整えて

製作するのですが、熊野氏にお願いしました。


花屋さんの持ってくるありきたりの枝ぶりではなく、

まるで松が舞っているかのような枝ぶり!

イメージが膨らみます。


●仕舞、狂言も勿論見どころ豊富ですが、

今回は「能物語り」として朗読劇が御座います。

昨秋出版された「能の本」の著者、村上ナッツさんが「能の本2」の為に書かれた

「松風」を読み下します。

朗読は15万石大名格の嶋原太夫の葵太夫。


嶋原の太夫は皇族や大名たちのお相手をしてきたため、

芸事一般だけではなく、様々な事に精通している必要があり。

その伝統は受け継がれています。


葵太夫も、一般的な三絃、舞踊はもちろん、

琴、琵琶、鼓などもなさいます。

今回は一絃琴で「須磨」の部分演奏もしていただきます。

そして嶋原太夫のみの登場儀式、「かしの式」も願っており。

滅多に見られないものですからお見逃しなく!


朗読から「お調べ(囃子の演奏儀式)」が続き、能がそのままつながって始まります。


深く能を味わっていただけるものと確信しております。


父の「追善」とうたっておりますが、お気軽にお出かけください。


当日券御座います!


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すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ございません。

といいつつ申し訳でございますが、

PCの故障、携帯の故障、結膜下出血によるPC作業制限、能繁期による忙殺、

内閣府定例立入調査、PR大使就任、原稿地獄・・・・

それなりに忙しく過ごしております身に、3倍ほどの仕事量か圧し掛かり、

不眠不休の日々に舞台も勤め、苦しんでおりました。


己の能力の無さもありますが、2ヶ月で18回と言う主演ペースは、

とんでもない事態です。


しかし、どれも大事な舞台、意義の深い催し、他人に任せられない、ものでした。


年末に纏めのご報告をしたいと思っております。


今月初めは中秋の名月を中心に、月見宴能がたくさんありました。

3日 群馬甘楽薪能 国名勝 楽山園 「船弁慶」

4日 淀川枚方地区 千人の月見の宴 「黒塚」

5日 沼津御用邸西附属邸 栗名月の宴

7日 熱海海辺 月の道薪能 「羽衣」 「月の道」

引続き、

8日 宝生会定期能 「梅枝」

15日 東海巽会大会 主宰

21日 長島茂の会 仕舞「船弁慶」

22日 宝生特別公演 「安宅」延年之舞 筆頭山伏

24日 カリフォルニア訪日団 能ワークショップ

28日 大阪満次郎の会 「松風」

29日 京阪神巽会 主宰

といった状況でございます。

満次郎の会、東西ございますので、何卒ご高覧願います!


11月は

3日 七宝会深秋公演 「放下僧」 「蝉丸」舞入

4日 広島平和能 「井筒」

5日 あまねく会大会 主宰

8日 枚方市70周年記念式典 「高砂」

9日 能楽堂リレー公演 「黒塚」

11日 沼津御用邸本邸 薪能「融」

21日 大阪美術クラブ 船場能の宵 「葵上」

23日 羽衣国際大学能楽鑑賞会 「鞍馬天狗」

25日 東京満次郎の会 「景清」 「マクベス」


お出掛け下さいませ!


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本年も何卒宜しくお願い申し上げます!

元旦には名古屋より戻り、出演したNHKFMを聴き、

恒例の謡い初めに宝生能楽堂へ。


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  心身ともに、祓い浄められて、豊かに晴れやかになりました。感謝。


     本年が皆様とともに良い年であることを祈念申し上げます

ブログがご無沙汰になりまして、申し訳ございません!

この師走頃は過去最高に舞台に追われまして、

なんと1月に10曲、11番連続でした。

さすがに草臥れました。


実はまだ、大晦日に大イベントが名古屋東別院にございますが・・・


・12月3日京都  

昼間は金剛能楽堂にて曽和博朗師一周忌追善に居囃子「景清」など、

大江能楽堂に移り、新作能「オセロ」3回目にして能楽堂上演。

日本演劇学会共催で行われましたが、古い能楽堂にマッチしましたようです。

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       撮影 藤原千沙



・10日は福井の新能楽堂で松平春嶽公記念として「昭君」

満席のお客様、しかも殆どが初めての能鑑賞とのこと

嬉しく有難い事でした!


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・14日は東京囃子科協議会公演 国立能楽堂で「舎利」

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撮影 新宮夕海 韋駄天 和久荘太郎




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↑シテ6回目にして、やっとキレイに踏みつぶした?「舎利台」


終了後は「とこわかの会」の忘年会、大倉源次郎さん、和久荘太郎君も交えて。





・翌々日16日はまたも国立能楽堂で「船弁慶 後之出留之伝」

観世小次郎信光没後500年を記念して、小次郎作の代表作シリーズというテーマで。


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・18日は大阪能楽会館で「阪神宝生流学生連盟大会」

総監督と番外仕舞

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皆、凛々しく頑張ってくれました


・20日はNHKFMの収録。元旦放送です。

番囃子「東北」シテ宝生和英 ワキ辰巳満次郎


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・23日は大阪で歳末助け合い能「みおつくしチャリティ能」

当流は石黒実都の「源氏供養」でした。

私は地頭を。


監修した「能の本」も順調に書店に平積みされはじめ、

続編の準備も・・・


あとは東別院と、掃除!!








26日の「無明怨炎 弐」は無事に終了いたしました。

満席のお客様をお迎えし、怪我もなく勤めることが出来ましたのも

皆さまのお蔭で様です。

心より感謝申し上げます。


今回はもっとも苦しく、しかし幸せな、長い1日でした。


道成寺小野院主さまの『道成寺縁起』絵解きに始まり、

長唄会最高峰の演奏であった杵屋勝国師と勝四郎さんを立三味線・立唄とする

『京鹿子娘道成寺』は長唄を普段お聴きにならない方が大半である能楽堂に於いて、

絶賛の拍手を頂戴しました。


同年の仲良しでもある、喜多流長島茂さんと大倉流小鼓の鵜澤洋太郎さんによる

一調「玉之段」は、引き算の中に能一曲を浮かび上がらせる手組が施され、

長唄と一味違った華やかさを出して下さいました。


仕舞『求塚』は宝生トップの高橋章師。

言うまでもなく、更にそぎ落とした中に逆に大きな表現の世界が拡がる

至高の舞でした。


能『道成寺』は、宝生宗家、笛方藤田宗家、大鼓方葛野宗家、太鼓方金春宗家をお迎えし、

シテ方・三役諸役に手練れの面々に囲まれての有難いメンバーで

上手く行かねば全て己の責任とも言える恵まれた環境。


4月の大阪に続き、己を甘やかさずに心身の極限まで攻めたいとの思いは

なんとか成し遂げることが出来ました。

25年前の初演時に比べれば体力は落ちたでしょうが、経験は積みました。

それを活かせねば、もう辞めた方が良いのですから・・・


道成寺に限らず、能役者は身体の衰えを増しつつ、

さらに困難になる重役を重ねていく運命を持ちます。

しかも、毎回命がけの思いを持ちつつ、でも倒れてはいけないのです。

長持ちもせなば、ならないのです。


ちょうど今、自身がその入り口にさしかかる頃かも知れません。


しかし、いつまでも諦めずに上を目指さねばならないのだと思います。

明日には今日より、少しでもマシな舞台を勤めたいと思い続けねば。


そして、それをさせて頂くことに感謝を忘れないように肝に銘じます。


今後とも宜しくお願い申し上げます。


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       松と蛇身のすり抜けた竹 熊野寿哉氏


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      道成寺境内は「花のほかには松ばかり」 
         「花月夜」 中野大輔氏      


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            道成寺縁起 上巻


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            道成寺縁起 下巻



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9月15日の淀川枚方での「千人の月見の宴」

10月13日の沼津御用邸での「栗名月の宴」

10月14日・15日の熱海サンビーチに於ける「海と月の能」など

ことごとく名月に恵まれて、幸せな舞台を月下に勤めることが出来ました。


天に、人に感謝申し上げます。


そして能繁期は益々激しさを増しております。


自身の主宰会の35周年記念を東京で2日間、

京阪神でも大会、羽衣学園鑑賞会で能「天鼓」、

七宝会立冬公演で「絵馬」を2回公演、


そして

20日名古屋宝生会60周年記念能「安宅」

26日東京満会「道成寺」


来月も12月3日京都大江能楽堂「オセロ」

10日福井能楽堂「昭君」(完売)

14日東京囃子科協議会「舎利」

16日国立能楽堂定例「船弁慶」後出留伝

と続きます。


是非宜しくお願い申し上げます!


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リレー公演終了の週末には名古屋でワークショップ「鳴るは滝の水」、

能・クラシックピアノ・コンピューター音楽の融合にも満席のお客様、

まことに有難うございました。

翌日は小田原城で薪能、残念ながら雨天でホール内、

宗家の曾我五郎、私の十郎で「夜討曽我」。

北条家と所縁の宝生流ですが、なんと400年ぶりに宝生が彼の地で舞えたとここと!

有難うございました。


そして翌々日からコーカサスのジョージア(旧グルジア)国とアルメニア国へ公演渡航。

藤井雅之氏を団長とする小グループ。


お恥ずかしくも、両国に対する知識が薄く、調べれば調べるほど、

行ってみていよいよ歴史ある素晴らしい国であることが解りました。


ジョージアはなんとワインの発祥地で8,000年前から作っているとか。

瓶に入れて土中に埋め、発行させるスタイル、3回繰り返して完成すのだとか。

瓶の先が尖っていて、オリを貯めるのだそうです。

クレオパトラも飲んだとか、「クワンチカラ」はセミスイートながら、

歴史を思えば感動の味。決して弱くはありませんでした。


そして古いキリスト教国家。ムツヘタの村は教会ともに村ごと世界遺産指定。

キリスト聖遺物の上着がありました。

日本大使はとても気さくな方で我々を厚くオモテナシいただきました。


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まずはテレビ生出演。

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ジョージア公演は本公演2回。大使公邸での舞いも含めて4つのステージでした。

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9月15日の淀川河川敷枚方地区での

第2回「千人の月見の宴」も、昨年に引き続き毎日雨の予報でしたが

見事に晴れて月も出ました。

関係者の強い祈りが届いたのでしょう。


氏神より御神火を頂き火入し、神職に祝詞を奏上していただき、

修祓、浄めの儀、能がスタート、

世界初 強化ダンボールでの舞台でした。


天鼓は月下の元に喜び舞い、鼓を打ち

その後、アルゼンチンタンゴ「ラストタンゴ」のしみじみとした情感溢れる演奏は

酒を頂きながら・・・


昔の中秋は、ジャンルは違えども、このような川辺の遊びがあった事でしょう。

月を気持ちよく拝する夜でした。



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           (「転載ご遠慮くださいませ)

  


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           (転載ご遠慮くださいませ)
史上初の複数流儀による複数能楽堂でのリレー公演は

お蔭様で盛況のうちに終了しました。

外国のお客様も普段よりは多く来てくださいました。

初心者、国内外の旅行者のお客様を今後も増やして行きたいと存じます。

ヤフーニュースにも出ましたが、以下のサイトに最終日に受けたインタビュー記事が出ております。

リレー公演について色々語らしていただいております。