2013年12月アーカイブ

本当に有難う御座いました!

満席のお客様の前で、心を平らかに翁を勤めること、

上手くやろうなどと邪心が出れば、平安は失われて勤める価値の無い者になります。


そのために7日の精進潔斎、前夜九つよりの別火があるのでしょう。

7日間、本郷の木造旅館に滞在しておりましたが、

前夜からは千歳も連れて泊まり、朝一緒に楽屋入りしました。


ロビーの準備も気になりますが、覗くわけにはいきません。

優秀な後輩たちに預けておきました。


後から聞くと大変だったようで、苦労を掛けました・・・。


昼の部「翁付き高砂」は厳粛に、

翁ベテランの三役方に助けられて無事勤め、

夜の部は一噌幸弘氏の一管で厳かに、華やかに、ドラマチックにスタートし、

清水丈雄氏の檜皮のランプで幻想的な世界を創ることが出来ました。


萬斎氏による狂言悪太郎、ゲストの観世喜正氏と亀井広忠氏による一調、

先輩方や乾之助師の仕舞、ロビーでの辰巳屋銘酒「猩々舞」の鏡開きに

振る舞い酒、そして七人猩々。


お帰りには漏れなく「紅白満次郎餅」。

中に説明文が抜けてしまったのですが、ブログでもご紹介した通り、

黄色の餡が「マンジロウカボチャ」の餡だったのです!

バナナ並の糖度のあるマンジロウカボチャは、土佐の名産。

スイーツにピッタシで、生命力は世界一、ギネスにも載りました。


美味しく、元気に、目出度く、

マンジロウカボチャ入り紅白餅、だったのですよ~!