2014年2月アーカイブ

弘前城御能、1300席満席の中、

無事に終了いたしました。 感謝!!


前夜のworkshopでは、200人のお客様、

9割が能楽未体験、やりがい御座いました。

嬉しかったです。


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弘前城御能は2月11日に、改築なった市民会館の柿落し公演として

宝生宗家の「翁」、野村万作の「素袍落」、第2部は私の蝋燭能「黒塚」という内容で

開催されます。

三番叟は野村萬斎、囃子方には一噌隆之、大倉源次郎、亀井広忠、観世元伯といった

豪華メンバーで参上致します。


その前に、能のワークショップと、辰巳家蔵の能面能装束展が2月1日~10日まで

弘前駅近くのヒロロで開催中です。

いずれも入場無料、どなたでもお楽しみ頂ける内容です。

能面・能装束は当日使用するものお含まれ、

室町期から江戸期のものを中心にしております。

是非、お出掛けくださいませ。  詳しくは こちら をご覧ください。


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暦は立春、

しかしながら、寒波襲来の気配・・・。

東京でも雪が降りました。


もっとも、雪の多い季節であります。 

先日、弘前にまいった際にも、雪が相当に降っておりました。

※弘前のことは改めて・・・


さて、大阪は香里能楽堂(京阪電車「香里園」駅下車)で

例年のように定期能第1回が今月よりスタートします。

詳しくはお知らせをご覧ください。


能「来殿」は、他流では「雷電」と書きますが、

そもそもは当流も雷電でしたが、宝生流の大スポンサーである

前田候のご先祖が菅原道真公であることから、

この曲の後半を雷鬼となって宮中を焼く話から、

天神となった菅公が舞をまう内容に変えた「替えの曲」を作り、

それがやがて本流となったものです。


つまり、当時(江戸末期)の新作であり、それまでは普通に行われていたので、

実は前田候も特に気にはしていなかったと考えられます。

前田候の先祖の法事の際に工夫したのが、どうやら始まりらしいです。


昨年夏、私も復曲、しかも替えの型の雷電を勤めさせて頂きましたが、

最終的には天神として奉られるので、菅公に対しても問題ないと考えております。


しかしながら、「来殿」は本流として残されることになっており、

貴重な曲としても今後舞台にかけられるでしょう。


もう1番の能「采女」とともに、お楽しみ下さいませ!