250 今年も七宝会を宜しくお願い申し上げます! 

暦は立春、

しかしながら、寒波襲来の気配・・・。

東京でも雪が降りました。


もっとも、雪の多い季節であります。 

先日、弘前にまいった際にも、雪が相当に降っておりました。

※弘前のことは改めて・・・


さて、大阪は香里能楽堂(京阪電車「香里園」駅下車)で

例年のように定期能第1回が今月よりスタートします。

詳しくはお知らせをご覧ください。


能「来殿」は、他流では「雷電」と書きますが、

そもそもは当流も雷電でしたが、宝生流の大スポンサーである

前田候のご先祖が菅原道真公であることから、

この曲の後半を雷鬼となって宮中を焼く話から、

天神となった菅公が舞をまう内容に変えた「替えの曲」を作り、

それがやがて本流となったものです。


つまり、当時(江戸末期)の新作であり、それまでは普通に行われていたので、

実は前田候も特に気にはしていなかったと考えられます。

前田候の先祖の法事の際に工夫したのが、どうやら始まりらしいです。


昨年夏、私も復曲、しかも替えの型の雷電を勤めさせて頂きましたが、

最終的には天神として奉られるので、菅公に対しても問題ないと考えております。


しかしながら、「来殿」は本流として残されることになっており、

貴重な曲としても今後舞台にかけられるでしょう。


もう1番の能「采女」とともに、お楽しみ下さいませ!