今回のバリ公演でのベースは、芸術と文化の町「ウヴド」でした。
私の認識で申し上げますと、ウヴドの村々ではそれぞれ、
絵画・木彫り・石彫り・音楽・舞踊の専門家の集落となっています。
つまり、村の強固な団結に基づき、大人たちが子どもたちに継承している、
まさに伝承の村々なのです。
村人全員がそうなのです。
さらに、郷土芸能・民芸といった域を遥かに超越していて、
ほぼ全員がスペシャリストであります。
人々の中に生業が自然に伝承されており、数百年の伝統が洗練というものを
為しています。
プリサレン王宮広場で演ずる前に、ウヴド王に表敬訪問し、謁見となり、
様々親しくお話しましたが、王もまたダンサーでもあるのです。
芸術文化の知識も相当に深く、その深淵に迫られる姿勢と、
国内外での文化事業展開は
素晴らしいものです。
夜のプリサレン王宮では「羽衣」と「石橋」獅子を演じました。
どちらもバリ舞踊に登場するキャラクターです。