2014年5月アーカイブ

すっかり遅くなりまして恐縮至極で御座いますが・・・


5月25日 満次郎の会 大阪公演、お陰さまで満席のお客様をお迎えし、

なんとか終了することが出来ました。


毎度のことで御座いますが、感謝の一言しか御座いません。


お客様を筆頭に、

舞台出演者、スタッフ、当日スタッフ、

空間アーティストとして和船と花のオブジェ創作の熊野寿哉さま、

チケット販売協力をお願いしたsector88さま、

大阪満会限定の特製紫蘇茶をお客様に振舞ってくださった、かながわ軒茶舗さま、

30名さま限定「囲み宴」でお世話になりました太閤園さま、

関西宝生大学生能楽部の面々には着物袴姿でのご案内係りとして、

多くの方々の御力を賜り、成功できた次第で御座います。


普段の東京公演とは違った味が出せたと思っております。


来年は京都公演で御座います。

その前に11月2日は東京公演で御座います。


何卒、何卒、よろしくお願い申し上げます!


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皆様のお陰でこの日を迎えることが出来ました。

14時より梅田の大阪能楽会館にて

満次郎の会 第1回大阪公演 「流謡麗舞」スタートです。


お陰さまで指定席は満席で御座います。

自由席、数枚御座います。

受付に13時前より発売致します。


今回も己が観てみたい!ものをお届けすることを目標に

シッカリ勤めさせていただきます。

モンスタードリンクを飲んで・・・

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261 天橋立

いよいよ、大阪満会も明日に迫りまして御座います。

自由席に若干、空きが御座います。

チケット受付は電話・ネット共に終了しておりますので、

空き状況は、当日に大阪能楽会館にお問合せ下さいませ。

発券は会場13時の少し前から対応させていただきます。


さて、本日は正午より天橋立近くの与謝野町、

「木積神社」において、友人の結婚式があり、

拝殿にて「翁」奉納、境内で神楽を舞います。


その後、折角ですので境内において森羅万象に捧げる意味で、

源流に近づき、草や土の上での演能、プライベートな結婚式に引き続きの舞ですが、

自由にご観覧できますので、お近くの方は覗かれて下さい。


昨日大阪の稽古を済まし、現地の下見にまいり、

玄妙庵さんにて一夜を過ごさせていただき、気持ちの良い朝を迎え、

お天気も良く、天も納受くださる様です。


満次郎の会を控え、このような神事に勤めること、

有難いことで御座います。

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260 薪御能

「御」が付くのは、興福寺薪御能のみだそうです。

869年より続く、修二会の儀式の内で、薪の神事とも呼ばれます。

全国で開催さるる「薪能」のルーツ。


寒い時期から爽やかなこの5月に変わったのは、戦後のこと。

奈良では5月の季語となる薪能です。


明日は能「清経」を勤めます。

1200年の時空を感じ、神仏に捧げたく存じます。



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3日に難波を勤め、4日は稽古と新作能プロジェクト会議、

5日は豊田市駅前の豊田能楽堂で「俊寛」を勤めました。


豊田能楽堂は何回か伺っておりますが、

舞台や見所も広く、また、ビルの中とは思えないほどロビーもゆったりしていて、

大変良い空間になっています。


能楽堂のロビーは殆どが狭目ですので、羨ましい限りです。

連休中にも関わらず、ほぼ満員のお客様で有難い事でした。


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6日は熱海のMOA美術館能楽堂の定期能、

宗家の「邯鄲」、こちらも大勢のお客様にお越しいただき感謝申し上げます。


解説と後見を勤めましたが、邯鄲はつくづく名曲と、

能の演出のフルに活かした作品、やはり好きです。

今度の日曜日には宝生会月並能で宗家が「邯鄲 傘之出」で再演します。


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さて、満次郎の会大阪公演も着実に近づき・・・

終演後の囲み宴はお陰さまで、先ほど満席となりました。


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公演チケットの方は、正面Sは完売、

正面A、ワキ正面A、自由席はまだ御座いますので、是非お誘い合わせの上、お早めに!




昨日は京都綾部で能「難波」を初演してまいりました。

この曲は、稀曲・難曲、出来れば勤めないで済めば・・・などと思うような曲で、

全くケシカラン心構えですが、主催者のご希望で選曲為された時には、

大変なことになった!とさえ考えました。


何しろ、130分の長大な曲、殆ど観た事もなく、関西宝生では少なくとも戦後には出ておらず、

しかし、勉強するうちに、大変良い曲で、面白さも多々あり、

長大なゆえに出ないというだけの事、所謂「悪尉楽」という、悪尉という

恐ろしい老人の面を掛けて「楽」という舞をゆったり舞う曲趣ですが、

宝生では明治初期に「難波」を残してこの悪尉楽物は皆、廃曲となりました。


つまり、難波のみ残すほどの、名曲であった訳です。

その意味もよく解りました。


シテの百済から来た王仁は、仁徳天皇が難波の皇子と言われ、

中々即位出来なかったときに

「難波津の さくやこの花冬ごもり 今は春辺と さくやこの花」

と、詠んだ人物。


冬を蕾で堪え、春一番に花を咲かせる梅の花に、皇子をたとえた歌。

ツレはコノハナサクヤで、後半は天女の舞を舞います。


さらに面白いのは、大蔵流狂言のみの演出になりますが、

中入りでカッコ台というカッコを取り付けた、雅楽での太鼓の作り物を

舞台上に持ち運び、笛を吹く真似をして舞う、という特殊な舞もあります。


中々ユニークで、しかしおそらく古曲であろう風情も感じられる名曲でした。

たいそう、疲れましたが・・・感謝。


さて、明日は豊田能楽堂で「俊寛」です。


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   松野 奏風 画   能 「難 波」