9 第1回「満次郎の会」の楽しみ方 ロビー編②

神に捧げる精神でいけられたお花をご覧いただきましたら、

左側の壁面に佐藤晶子氏による「満次郎の写真展」がございます。

佐藤氏は今では珍しく?モノクロフィルム撮影と自身でのこだわりの現像によって、

素晴らしい世界をつくっておられます。

今回の公演チラシやパンフレットは勿論、

満次郎の会のメイキング、インタビュー、本番も含めて

撮影をお願いしています。

 

モノクロ写真は、能の「想像の美学」と通じるものであると思います。

カラー写真も当然素晴らしいですので・・・。

 

その奥には日本刺繍家の久渡かおる氏と、書家の西田眞理氏による、

「日本刺繍と書」のコラボレーションです。

 

ピアニストでもある久渡氏とは、私の実家の香里能楽堂で、

地元の音楽教員を対象に能楽の教員研修を致しましたときよりのお付き合いで、

氏は中学の教員をなさっており、生徒達を後日能楽堂にお連れいただいた事もあります。

お手先の器用な事をいかされて日本刺繍作家にもなられ、

多数作品を出されていらっしゃいます。

 

ご来場の皆様に漏れなく差し上げる満次郎からの「心ばかり」の品も、

作っていただきました!お楽しみに!!

 

西田氏は久渡氏の同級生でいらっしゃるヨシミでご縁をいただき、

コラボレーション以外にも、「満次郎の会」の文字をお願いしております。

そのほか、お2人には様々お世話になっております。

 

さて、反対側のロビー中庭には、堀木エリ子氏による和紙とあかりのオブジェです。

氏は京都から世界に和紙とあかりのオブジェを発信なさっていて、

そのスケールは小さなものから巨大なものまで様々です。

 

今回は特別にご協力いただいて、中庭に「大地から芽吹く」オブジェを展示していただきます。

旗揚げ公演にはピッタリの作品をお出しいただき、感謝します。

本来、中庭だけでは勿体無いところですが・・・。

 

そして左奥ガラス展示エリアには、辰巳家蔵の能面を3面展示いたします。

題して「神々の面(おもて)」

まずは「翁(おきな)」

「神作」といわれる伝説上の作者、

聖徳大使・弘法大師・藤原不比等・春日の4人の時代のあと、

赤鶴(しゃくつる)、龍右衛門、小牛、夜叉などと共に「十作」といわれた

日光の作と伝えられ、10世紀後半の作品です。

 

次に「黒髭(くろひげ)」

越前出目家4代目の出目満永作です。

初代「元休」を名乗ったので「古元休(こげんきゅう)」とも呼ばれています。

江戸時代初期の作品です。龍神などの役柄に使います。

 

もう1面は「泣増(なきぞう)」です。

大野出目家5代目洞水満矩(とうすいみつのり)の作品です。

江戸元禄時代に活躍し、名人といわれています。

羽衣などの女神の役に使用いたします。

 

この3面を単に額に掛けるのではなく、幻想的に展示いたします。

これには株)テルミックさんのご後援をいただいております。

我々が代々大事に伝えている能面を熱などでいためない様な

ライティングを施していただきます。

お楽しみに!

 

さてさて、もう1つ・・・。

 

それは今宵限りの「満茶屋」です。

「京はやしや」さんに御協力いただき、満次郎オリジナルブレンドの「りんごほうじ茶」を

今宵限りに限定250杯、ほうじ茶のバウムクーヘンとともにご提供いたします。

満茶屋(普段は喫茶宝生グリル)内では勿論、ロビーでも出店がございます。

寒くなりましたこの頃、りんごの暖かな香りのほうじ茶をお召し上がりいただけたら・・・

と企画いたしました。

 

その他、ロビー内には売店もございます。

能楽関係のものも、来年のカレンダーなども、大倉源次郎プロデュースで

私も出演いたしておりますDVDなども・・ございます。

 

最後に、お願いを少々・・・

 

・拍手は舞台上に誰もいなくなってからお願いします。

・携帯電話の使用、無断撮影・録音はお断りいたします。

・アンケートにご協力くださいませ。お急ぎの方はファクスで後日お送りいただいても

有難く存じます。

 

では、明夜、お目にかかれます方は・・・。