26  ワークショップ×2

本日は2箇所でワークショップを勤めました。

ワークショップは100回以上やりましたが、

1日2箇所というのは初めてでした。

 

朝9時半から京都の筋屋町のオリジンプログラムでの日本文化体験講座。

 

普段、外国人に日本文化(能・狂言・書・花・茶)の体験講座をしている「庵」さんの

プログラムを、今回は日本人通訳の方50人を対象にいたしました。

「外国人に日本文化の真髄を伝えるならば、自身が体験しているべき」との

コンセプトで、国家的高度人材育成プログラムの一環として行われました。

 

日本語解説(私)を英訳(スタッフ)して、研修するという仕組みです。

全員に能の所作と能面着用でのすり足・足拍子・シオリ・面ヲ切ルなどの

所作を体験していただきました。

 

その中には

「足袋は左からはくこと」「正座で美しく挨拶すること」「手は小指、足は親指に力」

などなど、「左方優先の文化」「序破急原理」「運動力学」など織り交ぜて、

楽しく・厳しく、ご指導しました。

 

片付けて正午に飛び出し、京阪電車で快速急行で香里園へ・・・

 

13時から始まる、香里園駅前ビル内での、やはり市の公的なワークショップ、

なぜか「能は意外に面白い!」というタイトル・・・。

 

スリリングでしたが、なんとか無事に到着し、スタート。

「能は予想通り面白い」でしょ!?と始めました。

 

70名のご参加で、

地元へのサービスということもあり、

メニューは盛りだくさんにお届けしました。

 

能は古くて前衛的であること、

観客の想像力に頼った芸術であること、

祈りの時代から現存している精神的な部分、

能面の魅力、楽器の体験、装束着付け実演・・・

 

そして船弁慶後半のダイジェスト実演。

 

能を紹介させていただけるチャンスを得て、

なにを出し惜しみしようものか。

 

気の済むまでやらせていただきました。

 

鑑賞、ワークショップを問わず、

能との初めて触れ合いが いかに大事か、

いかに大切に接するかを、忘れてはならないと思います。

生半可な心得では申し訳ないと思います。