南米チリの巨大地震の被害拡大、大変な事であります。
6年ほど前に在チリ日本大使館のお世話で、日本大使公邸での薪能や
サンチャゴなどのホールで演能をさせていただきました。
日本からは地球の裏側の様な位置にあり、かなりハードワークで
一行11名は鍛えられたものでありました。
20時間以上の飛行機移動で、なんと2泊5日3公演でした。
私の勤めは渡航の団長、兼ツアコン、兼事務局、兼スタッフ、兼・・・・
勿論、舞台を勤めましたが、
1公演メニュー 『解説・能「羽衣」のシテ・能「石橋」のシテ』 を3日連続公演いたしました。
それも楽しい思い出、チリは素晴らしい国でした。
その3年ほど前に行ったアルゼンチン同様、自分の南米十羽一からげ的イメージとは
全く違うお国柄でした。
そんな遠い彼方の地震の余波が、遮るもののあまりない太平洋に拡がり、
日本にも大津波警報が発令され
東海道線、伊豆急なども運転見合わせ、海岸付近の道路通行止め...
移動中だった私でしたが、新幹線は平常で助かりました。
太平洋沿岸の交通網は大きな乱れを生じ、多くの方の足に響いたことでしょう。
暴風雨の高波と違い、津波とは海面のみの波ではなく、
海底面からの移動とかで、エネルギーの膨大さは計り知れない違いだそうです。
最初の津波が低くても繰り返し押し寄せるので、警戒しなければならない、
海の彼方の津波が見えてから走っても絶対に間に合わない、
津波の水の中は流木や船や瓦礫など含まれ、さらに被害が拡大する
など、本当に恐ろしい話を聞きます。
なんとか大難が小難に、小難が無事にすみますよう...