38  「舎 利」

9日の「善知鳥」代勤は無事に済み、一安心致しました。

急な御案内にもかかわらず御高覧いただきました方には

心より感謝申し上げます。

 

12日は興福寺薪御能で「舎利」を勤めます。

 

はるか昔のこと・・・

足疾風という足の速い鬼が、釈迦の死後、その牙舎利(歯の骨)を盗み、

韋駄天によって取り返された、という伝説がありました。

 

京都の泉湧寺に、その牙舎利が安置されており、

修行中の僧(ワキ)が拝観していると、怪しげな男(前シテ)がいつの間にか近寄り、

ともに拝観している有様でしたが、突如舎利珠を奪って、天井を蹴破り虚空に消え去ります。

 

寺男(アイ)が伝説を思い出し、韋駄天に祈ると韋駄天が現れ、

足疾鬼を全宇宙までも追い詰め、ついには首根っこを抑えて再び舎利を取り返す・・・

という、痛快スペクタル偏です。

是非、遷都1300年で盛り上がる南都へお出掛けくださいませ!

 

詳しくはこちらをご覧下さい。