9日の「善知鳥」代勤は無事に済み、一安心致しました。
急な御案内にもかかわらず御高覧いただきました方には
心より感謝申し上げます。
12日は興福寺薪御能で「舎利」を勤めます。
はるか昔のこと・・・
足疾風という足の速い鬼が、釈迦の死後、その牙舎利(歯の骨)を盗み、
韋駄天によって取り返された、という伝説がありました。
京都の泉湧寺に、その牙舎利が安置されており、
修行中の僧(ワキ)が拝観していると、怪しげな男(前シテ)がいつの間にか近寄り、
ともに拝観している有様でしたが、突如舎利珠を奪って、天井を蹴破り虚空に消え去ります。
寺男(アイ)が伝説を思い出し、韋駄天に祈ると韋駄天が現れ、
足疾鬼を全宇宙までも追い詰め、ついには首根っこを抑えて再び舎利を取り返す・・・
という、痛快スペクタル偏です。
是非、遷都1300年で盛り上がる南都へお出掛けくださいませ!
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