62 かんら薪能 

どなたか時間を止めていただきたい今日この頃でございます。

 

10月3日(日)は群馬県の甘楽(かんら)町での「かんら薪能」でした。

 

甘楽の能楽公演は、私の兄嫁の里、國峰城主「小幡氏」が治めていた城下町小幡で

兄の義父、小幡力造氏のご縁で始まったものです。

既に10年以上前からうかがっておりますが、昨年10月25日に指定景勝「楽山園」の整備記念、

町制50周年事業として楽山園での薪能が計画されました。

 

兄の長男孝弥の舞囃子「高砂」、茂山家の狂言、宗家と私の「船弁慶」

でしたが、生憎の雨、折角の景勝地の特設舞台、

異例のことですが高砂は雨の中シテと地謡は雨に濡れながらもさせていただきましたが、

当然お客さまも雨中のご鑑賞で濡れている方あり、急遽雨天会場の

文化会館に民族大移動・・・。

 

今年は前日から降水確率60%の予報、大阪七宝会からの帰京中に

文化会館での開催と決定しました。

 

実は今年の野外での催し10か所は、ここまでパーフェクトに晴れており、

きっと大丈夫と思っていたのに・・・。

結局は僅かにポつっときたくらいで可能ではあったのですが、

致し方ないことであります。

 

しかしながら、ホールは様々な植栽や照明、

虫の音のBGM(上演中は為しですよ)など、とても良い雰囲気でした。

 

来年があるのなら、3度目の正直で楽山園でもさせていただきたく存じます。

 

お客様、スタッフの皆さま、お世話様でした。