近頃怠りまして、申し訳ございません。
旧暦の正月を迎え、新たに・・・。
1月29日は大阪若手能20周年記念公演でした。
大阪の若手能は20年前にスタートしましたが、
しばらくして国立能楽堂から委託を受けた大阪若手能実行委員会が、
能楽協会大阪支部のバックアップを受けて運営し始めました。
ちょうど立ち上げのときに中心的なメンバーであった大鼓の山本哲也君は、
まだ30歳前の若者でしたが、大阪の未来のことも考え、大変意欲的に
他の委員たちと運営していたものです。
若手能にも規約があり、40歳が定年であるため、次期委員長は福王和幸君、
そして最近、弟さんの知登(ともたか)君が委員長として、
立派に20周年記念公演をやり遂げました。
大阪・神戸の若手を中心に、国立での研究生も加わったメンバー構成でしたが、
今回のサブタイトル「蕾から花へ」の「花」をまだ理解できない人も大勢いるなか、
当日の舞台は、久しぶりにイライラせずに観れる舞台でした。
それは、舞台に熱いものを感じたからでもあります。
宝生流も能2番の役をいただき、東京から若手の助っ人も交え、
彼らも刺激的な大阪の舞台で貴重な経験をさせてもらえました。
全ての業界が大変な様に、能楽界も相当なものですが、それでもこのような
有難い機会をいただいていることに、本当に感謝申し上げる次第です。