106 薪能のルーツ

月並能の「千手」重衝、五雲会の「通盛」山内、「雲雀山」和久、「石橋」澤田も

お陰さまにて皆、無事に勤めることができ有難うございました。

 

20・21日は興福寺薪御能です。

※私は21日「鵺」

 

全国で沢山の薪能が開催され、その殆どが夏の開催であることから、

いつの間にか薪能の季語が「夏」になってしまいましたが、

本家本元は興福寺薪の神事、南大門の儀であります。

 

世阿弥よりもさらに400年前からの1100年前から開催の伝統です。

 

もともと神事として、お水とりの際に行われていましたので、季語は春、

あるいは現代であれば冬かも・・・・。

戦後に気候の良い5月に変更され、たまたま毎年11日・12日と

まるで神事的意味のあるかのように日が決まっておりました。

 

主催者である「薪御能保存会」の理事の末席を汚すようになり、

この歴史的行事の保存を第一義と考え、日程変更を検討動議にして数年、

いよいよ今年から5月第3金・土曜日となりました。

 

大和四座(観世・金春・宝生・金剛)の参勤能は他ではまず観れません。

また、咒師走り、御社上がり、舞台改め・・・等の古式床しきスタイルもお楽しみいただけます。

 

五月晴れの南都に是非お出かけください。 (万が一雨天でも文化会館でございます)

 

興福寺薪御能のご案内はこちら

 

 

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