131 かんら薪能 終了

毎月第2日曜日開催の月並能の申合せ(リハーサルの意)を済ませて、

群馬県甘楽町へ向かいました。

 

甘楽は「かんら」と読みますが、私の兄嫁の所縁の地です。

戦国武将、国峰城主の小幡氏後胤であること、

立派な甘楽町文化会館が完成したことから、

同地の小幡城下町での能楽公演が始まって、かれこれ20年ほどでしょうか。

 

昨年、小幡の景勝地「楽山園」再現整備落慶祈念として

「かんら薪能IN楽山園」が企画されましたが、

生憎の御天気で、公演最中に場所替えをする(民族大移動と言われました)

という、初めての経験をいたしました。

 

茂原町長の「なんとかこの景勝楽山園での薪能を!」との熱意が

天を動かしたか、今宵は素晴らしい天気で月も美しく、

演目も「土蜘」、シテ(宝生宗家)の第一声は「月清き」であり、

とても良い薪能となりました。

 

私は明日をも知れず弱りに弱った病人の源頼光でありました。

勿論、怪僧が現れたら、一太刀浴びせて負傷させるほどの

働きはしますが・・・

 

御天気に気を揉まれる主催者の御苦労は大変なものです。

われわれも、如何に嬉しかったか、

素晴らしいロケーションで舞台を勤めることは

有難いことであります。

 

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