167 ソウルで能楽&韓楽!

明日は秋の宝生会別会、

能「景清」 「源氏供養 真之舞入」 「道成寺」と

すごい御馳走です。

2月には完売、有難いことでございます。

「道成寺」は澤田宏司が披きとして勤めます。

これが無事に出来たら、やっと能楽師として「大人」の仲間入りという事。

もちろん、少なくとも あと15年は「まだまだ若い」と言われるのですが・・・

披き物は「無事」が一番です。


さて、

お知らせにもございますが、

次なる大きな韓国公演は4月4日19:30~南山国楽堂の

「日韓伝統文化交流『能楽&韓楽』」であります。


南山(ナムサン)という、李王朝期の古城のある特別な地には、

様々な歴史があります。

とても複雑な気持ちにもさせられます。


昭和10年に祖父辰巳孝一郎が音頭をとって、当時の宗家宝生九郎重英師一行とともに

満州・朝鮮・中国を公演したさいに、南山には父・叔父も立ち寄りました。

南山には能舞台もあったのです。


今回、偶然にもその南山国楽堂(国楽堂はソウルに3か所のみ)で

韓国の伝統無形文化財「国楽」と同じ舞台でそれぞれの技芸を演じ、

さらには習合をも、もくろむこと、感慨ひとしおです。


今回の交流使活動では、講演・講義・公演含めて22回の活動があります。

延べ30日間にこれだけこなすには、体力・気力ほか、色々大変であります。


今はソウルのシンボル、南山ソウルタワーのある地に、

両国の伝統文化交流を通じて、それぞれの深い理解を期待するばかりです。

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