181 明日は「文月能」 明後日は「九州宝生会 普及能」!

明日は七夕、残念ながら今年も雨模様でしょうか・・・。

本年は天体ショー様々でも、七夕に天の川が見えないのは残念。

そういえば何方かが昔、「年に1度の逢瀬、嬉し泣き故に」と仰ったような。


その七夕の明日、宝生会が主催する年間2度の女流能楽師がシテを勤める「文月能」がございます。

2月には「如月能」があり、流儀を母体とする組織が開催する女流能は宝生会が唯一かと思います。

東京のみならず、金沢・大阪からも女流が助っ人、いや勉強に参上、

4番のうち2番は地謡も女流のみ。

我々も長年御手伝いしていますが、昔は地謡を2番謡っていましたが、それを考えると女流も増え、

各地との交流も盛んになり、女流のみの能は大変素晴らしく、一昔前は考えにくかった訳ですから。


アマチュアの能楽愛好家の方は60%以上が女性と言われ、したがって女性の能楽師がどのように

演じるか、大変ご興味も持たれ、 また、応援して下さっているのではないでしょうか。


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続きまして、明後日8日は毎年7月第2日曜日に開催している、九州宝生会主催の普及能。

2009年に始まり、第1回目は私が「葵 上」梓ノ出を勤めましたが、

普及目的にとても良い企画がなされており、

第1部はワークショップ、様々な解説に経験型、謡も謡っていただきます。

第2部は鑑賞、毎回テーマを持って、舞囃子・仕舞・能が演じられます。



本年は「木曾義仲」をテーマに、「実盛」「兼平」そして能は「巴」。

私は解説と地謡でお手伝い致します。


九州宝生会主催公演は年間2度しかありません。


近いうちに、公演数が増えるように皆で努力中、応援何卒宜しくお願い申し上げます。


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