194  栗名月の宴

昨夜は十三夜、「栗名月」とも申します。

ほぼ国中で観月可能だったのではないでしょうか。

色々なイベントもあり、お月様が見えなくては台無しですが、良かったです。


昨夜は沼津御用邸では毎年「栗名月の宴」として、

学問所の和室で謡と仕舞をご鑑賞後、観月懐石料理を召し上がっていただき、

お庭に出て観月お茶席・・・と、栗名月と和の眺めと幽玄の世界に浸っていただく・・・

素晴らしい企画がございました。

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毎年、伺っておりますが、昨夜は最高のロケーション、

私もいつまでも月を眺めていたかったものでした。

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そして、観月特別懐石料理は沼津の名店「まきじ きざし」の御料理。

栗は勿論、地元の海山素材、松茸もあり、

これもまた幸せを感じます・・・。

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これで、6,500円はお値打ちでございます。

毎年、発売開始から数日間で満席になる人気ですが、

是非お出掛けいただきたく存じます。


本日はこれから、東京水道橋の宝生能楽堂にて、宝生会別会。

人間国宝の三川泉師が「鷺」、王は和英宗家が勤めます。

鷺は少年か還暦以上のものが勤めることになっており、

それは純真無垢を求めるからだと言います。

素晴らしい鷺が期待できると確信しております。


「楊貴妃」は玉簾の演出がつき、いっそう優美な楊貴妃が演出されることでしょう。


「唐船」は、優秀な子方達を兄弟組の年齢に適合させて揃えなければならず、

そう言った意味で珍しく、また面白い能です。

狭い船の中で楽を舞うのも観ものであります。


是非お出かけくださいませ!