2015年11月アーカイブ

道頓堀開削400年を記念した新作能劇「道頓」は

湊町リバープレイス前の堀川沿いで無事に晴天の中に開催されました。


能をわかりやすく崩すのではなく、

能は能、演劇は演劇、落語は落語と、それぞれの特徴を活かして

習合させた「能劇」です。

成安道頓は豊臣方について、堀川完成3か月前に夏の陣で戦死。

堀川の名前は道頓堀と名付けられるほど、偉業を称えられました。

民の力で城を造り、堀川を開削した歴史は、

戦後の大坂城天守閣も市民の寄付で建てたことに精神が伝承されていると感じます。

それを知った道頓の霊は涙を流します。

道頓は道理と心意気を大事にしていたのでしょう。


主催者側のスタッフは女性ばかり、

女性ならではの細やかな気遣いやサービスがお客様に好評でした。

ブランケットや簡易座布団付き、お茶のサービスなど。


道頓堀は爆買いも含めて、今も様々な文化の発信地であります。

芸術が昔のように更に盛んになることを祈ります。

そして、大阪の元気の源にミナミが元気であることも祈ります。


改めて、道頓に感謝しました次第です。


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東京巽会・あまねく会大会も無事に終了し、引き続き、1週間続く舞台がスタートしました。

3日には堺能楽会館で、羽衣学園能楽鑑賞会。

指導する羽衣国際大学の能楽部と同窓会能楽愛好会「美羽宝生会」の発表会と、

鑑賞能「葵上」の主演。

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終了後は鶴橋へ移動、21日の新作能劇「道頓」の現場下見と打合せ稽古。


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   湊町リバープレイス



4日は鹿児島に飛び、国民文化祭能楽の祭典。


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  国民文化祭 鹿児島大会               鹿児島県民ホール能舞台



翌朝は釜山に飛びました。 なんと福岡より55分!

釜山のJapan Week に日韓50年のこともあり、お呼びが掛かりました。


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                               この姿で夜街を・・・



そして帰国後 翌朝から、京都河村能舞台に於いて、京阪神巽会。

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翌日は、東京の宝生会定期公演「月並能」と満会演目「烏帽子折」の切組(殺陣)合わせ。


こんなに重い舞台が続いたのは初めてです。

なんとか全て無事に勤め、一安心。


明日は豊橋、翌日は東京・京都、その次は京都・岐阜・東京と・・・。

能繁期はマダマダ続きます。