明日の7月1日(日)は13時半から七宝会(関西宝生流定期能)が
香里能楽堂で開催されます。
能「加茂物狂」倉本 雅 ほか
離れ離れになった夫婦が加茂の祭(葵祭)で偶然行き逢い、
元の如くに幸せに暮らすと言うお話。
大変珍しい曲です。観世流には無いので、特に関西では上演機会が少ないのです。
「物狂い」というのは、「何か」に執着し、パフォーマーとなって情報収集と
自己アピールをして探し相手を求める、というもの。
物狂いのアイテムである「狂い笹」に葵を蒔きつけて登場する女性は、
水に映る我が姿のやつれ果てた姿を見て、もはや今恋しい人に遭遇しても
気づいてももらえまいと嘆きます。
しかし、男は妻と解り、お互いに見知りて二人の懐かしい家に
待ち合わせて行く・・・という、少し変わった終わり方をします。
これは人前であることを恥じる、奥ゆかしい作品です。
「望月」
仇打ちものとして名高い曲ですが、特殊な獅子を舞う為に、
大変高度な曲と成っております。
シテのみならず、ツレも盲目の役を演じますので、
「石橋」の前のように「免状物」のツレであり、子方も鞨鼓を舞うので難しい役と成ります。
これを、シテ石黒 孝、ツレ石黒実都(次女)、子方石黒 空(長女の子息)という、
父・娘・孫の3代共演という、これまた珍しい機会です。
重臣とともに、親の仇を取るまでの芸尽くしと緊迫感溢れる物語展開、
能らしい楽劇を楽しめます。
是非、御高覧のほどを。
香里能楽堂で開催されます。
能「加茂物狂」倉本 雅 ほか
離れ離れになった夫婦が加茂の祭(葵祭)で偶然行き逢い、
元の如くに幸せに暮らすと言うお話。
大変珍しい曲です。観世流には無いので、特に関西では上演機会が少ないのです。
「物狂い」というのは、「何か」に執着し、パフォーマーとなって情報収集と
自己アピールをして探し相手を求める、というもの。
物狂いのアイテムである「狂い笹」に葵を蒔きつけて登場する女性は、
水に映る我が姿のやつれ果てた姿を見て、もはや今恋しい人に遭遇しても
気づいてももらえまいと嘆きます。
しかし、男は妻と解り、お互いに見知りて二人の懐かしい家に
待ち合わせて行く・・・という、少し変わった終わり方をします。
これは人前であることを恥じる、奥ゆかしい作品です。
「望月」
仇打ちものとして名高い曲ですが、特殊な獅子を舞う為に、
大変高度な曲と成っております。
シテのみならず、ツレも盲目の役を演じますので、
「石橋」の前のように「免状物」のツレであり、子方も鞨鼓を舞うので難しい役と成ります。
これを、シテ石黒 孝、ツレ石黒実都(次女)、子方石黒 空(長女の子息)という、
父・娘・孫の3代共演という、これまた珍しい機会です。
重臣とともに、親の仇を取るまでの芸尽くしと緊迫感溢れる物語展開、
能らしい楽劇を楽しめます。
是非、御高覧のほどを。