321 金春國和氏を偲ぶ「旧雨の会」は2月9日17時半開演です!

「旧雨今雨」という言葉が御座います。

「雨」と「友」は中国に於いて同じ音のため、友の事を「雨」であらわす事があります。

つまり旧雨今雨とは古い友と新しい友という意味です。


金春流太鼓方23代宗家の金春國和氏は、57歳と言う若さで惜しくも病の床から

檜舞台に復帰することなく急逝されました。

「旧雨」のなかから個人的に集まり、氏を偲び、遺子國直新宗家を応援しようと

少々僭越ながらも、仲間の個人的な流儀・役柄を越えた会を催すこととなりました。


始まりにはプレトークで子どもからの付き合いのメンバーで対談、

その後、心を込めてメンバー、ゲストでしっかりと舞台を勤めようという企画です。


平日の夜の会ですが、「止まぬ雨はなし。雨降らねば虹も出ぬ」という心で

すなわち、涙の雨もいつしか止み、そのあとには希望見出す光が射して虹が出るように・・・

という心で御座います。


旧雨今雨ともに舞台を勤め、雲上の氏に捧げ、お客様共々「虹」を観て頂けるように

尽くそうと同人一同で考えて居ります。

当日券もまだ御座います。


国立能楽堂 17時開場 17時30分開演

半 能 「融」 思立之出・舞返   観世銕之丞  森 常好ほか

舞囃子「西行桜」武田孝史 「船弁慶」粟谷明生

     一調、仕舞、独鼓など多数。


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