お蔭様で早くに完売となった道成寺スペシャル大阪版、
お知らせにありますように当日券が僅かに出ることになりました。
当日11時会場で発売いたします。
さて、迫ってまいりました「道成寺」です。
自分で決めた企画ながら、ようやく重圧が圧し掛かって参りました。
心身ともに相当ハードであり、若いころのようにも行かないと思いますが、
今までのものを活かして、それなりのものを出せるか、
正しく己への試練、挑戦です。
先週には絵解きの事で最終打ち合わせに道成寺に参りました。
ちょうど花盛りを過ぎ、シテの次第の謡、「花の他には松ばかり」のごとし。
帰りがけには夕刻、急の舞後の「入相の鐘に花ぞ散りける」のごとし。
ぞっとしたものと、哀れさを感じました。
道成寺は、鎮魂の能であります。
披き(初演)時には、そんなことを考えたこともありません、
ひたすら無事に終わることだけを考え、3か月前から膝前十字靭帯部分断裂を
克服するためにジム通いを続けました。
宝生流では最も多く道成寺を勤めた(8回)と言われる亡父も元気でしたから、
厳しく深く教わったのですが、無事にやることで精一杯。
何年も経ってから、だんだんと分かってきました。
そして25年ぶりの3回目の道成寺。
嬉しくも怖ろしくも、挑戦させていただきます。
満会はただストイックに能を感じていただくことはしません。
色々今回も趣向が御座います。
常連アーティストの熊野寿哉氏による装花。
その表現をお楽しみください。
道成寺で説かれる「道成寺縁起」を能舞台で絵説いていただく
これほど素晴らしい解説、教えはないでしょう。
箏曲「新娘道成寺」、能の発展系のもの、時代の移り変わり、
表現の違いはあれどテーマは変わりません。
そして、いつものように私からの、お楽しみお土産もご用意しております。
道成寺の石段、安珍も清姫も、白拍子花子も
登ったのでしょうか・・・