323 大阪満会2「無明怨炎」道成寺スペシャルもうすぐです!

お蔭様で早くに完売となった道成寺スペシャル大阪版、

お知らせにありますように当日券が僅かに出ることになりました。

当日11時会場で発売いたします。


さて、迫ってまいりました「道成寺」です。


自分で決めた企画ながら、ようやく重圧が圧し掛かって参りました。

心身ともに相当ハードであり、若いころのようにも行かないと思いますが、

今までのものを活かして、それなりのものを出せるか、

正しく己への試練、挑戦です。


先週には絵解きの事で最終打ち合わせに道成寺に参りました。

ちょうど花盛りを過ぎ、シテの次第の謡、「花の他には松ばかり」のごとし。

帰りがけには夕刻、急の舞後の「入相の鐘に花ぞ散りける」のごとし。


ぞっとしたものと、哀れさを感じました。

道成寺は、鎮魂の能であります。

披き(初演)時には、そんなことを考えたこともありません、

ひたすら無事に終わることだけを考え、3か月前から膝前十字靭帯部分断裂を

克服するためにジム通いを続けました。


宝生流では最も多く道成寺を勤めた(8回)と言われる亡父も元気でしたから、

厳しく深く教わったのですが、無事にやることで精一杯。


何年も経ってから、だんだんと分かってきました。

そして25年ぶりの3回目の道成寺。

嬉しくも怖ろしくも、挑戦させていただきます。


満会はただストイックに能を感じていただくことはしません。

色々今回も趣向が御座います。

常連アーティストの熊野寿哉氏による装花。

その表現をお楽しみください。


道成寺で説かれる「道成寺縁起」を能舞台で絵説いていただく

これほど素晴らしい解説、教えはないでしょう。


箏曲「新娘道成寺」、能の発展系のもの、時代の移り変わり、

表現の違いはあれどテーマは変わりません。


そして、いつものように私からの、お楽しみお土産もご用意しております。



道成寺の石段、安珍も清姫も、白拍子花子も

登ったのでしょうか・・・


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