2016年6月アーカイブ

七夕には、普段の能楽堂よりもさらに「非日常」を楽しんでいただきたく、

およそ今までには無かった公演をご用意しております!


*試演 素舞 『舎 利』 足疾鬼 辰巳満次郎  韋駄天 辰巳大二郎・山内崇生

*狂言 小舞 『暁明星』 シテ  茂山千三郎

*嶋原太夫舞 『比翼連理』 嶋原司太夫  三絃 重森三果  後見 嶋原葵太夫 

舎利は仕舞仕立てで釈迦の舎利を奪って逃走する足疾鬼を、時空を駆け巡り追う韋駄天は

闘争の末に舎利を取り戻すという場面。


比翼連理は今回の為の書下ろし初演です。

テーマを絞ったうえで色々思案するうちに、作りましょうという事になり、

司太夫自ら作詞、重森さんが作曲してくれました。

独特の顔見世である「かしの式」の一部もしていただきます。

芸を売る太夫として、花街最高位であり、厳しい修行を経て

雲上人とも話し相手になれたという太夫。


主役3人での鼎談も致します。

そして能は楊貴妃玉簾。

1部 田村 恭
2部 玉井 博示古

美しい鬘帯を多数垂らした宮の作り物は、楊貴妃の気高さ、妖艶さを

一層増す演出となります。


お見逃しなきよう、お越しを心よりお待ち申し上げております!! 


FAX 072 832 5115  七宝会


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各地が梅雨入りした様子、しばらくは恵みの雨を何とか少しでも快適に過ごしたいもので御座います。


さて、いよいよ香里能楽堂50周年記念スペシャル、七宝会初夏公演が近づいてまいりました。

今回は特別公演となります。

50年をテーマにした「邯鄲」。

「何事も一炊の夢」と悟る青年 盧生。

己の生きる意味を賢人に尋ねるために旅に出た彼は、

邯鄲の里の宿にて不思議な邯鄲の枕でまどろんだ途端、

皇帝になった夢に入り、50年の栄耀栄華を極めます。


粟の(アワでございます。クリではありません、念のため)食事の炊ける間の出来事。

虚しいと考えるのではなく、今生きる一瞬を大事に悔いのない日々を過ごせと

悟ったのでありました。

私が「満次郎の会」を50歳にして立ち上げ、第1回にこの曲をやった思いは、

深く強いものでした。

シテの石黒実都にはシッカリ勤めてもらいたいと思います。

子方は名古屋で兄クンと活躍する片桐遵です。


「石橋」連獅子は、宝生流では大変重く扱われる演出、

以前は宗家一子相伝の秘曲でした。

なぜか私は連獅子赤獅子を父・先代宗家と共に10回やっておりますが、

各流通して最も難儀といわれています。


今回は広島克栄・栄里子のまさに親子獅子、

どこまでやってくれるか、楽しみです。

前シテは普段は童子(少年)ですが、連獅子は演出により老人となります。


そのほか宗家の仕舞など、みどころ満載、お見逃しなく!!


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