いよいよ明日28日は第3回大阪満次郎の会です。
本日は申合せ(リハーサル)も無事に済み、舞台以外の空間も
準備完了です。
●迎え花の装花は熊野寿哉氏、松を使った作品です。
能「松風」で使用する作り物、これは通常楽屋で若手が松の枝ぶりも整えて
製作するのですが、熊野氏にお願いしました。
花屋さんの持ってくるありきたりの枝ぶりではなく、
まるで松が舞っているかのような枝ぶり!
イメージが膨らみます。
●仕舞、狂言も勿論見どころ豊富ですが、
今回は「能物語り」として朗読劇が御座います。
昨秋出版された「能の本」の著者、村上ナッツさんが「能の本2」の為に書かれた
「松風」を読み下します。
朗読は15万石大名格の嶋原太夫の葵太夫。
嶋原の太夫は皇族や大名たちのお相手をしてきたため、
芸事一般だけではなく、様々な事に精通している必要があり。
その伝統は受け継がれています。
葵太夫も、一般的な三絃、舞踊はもちろん、
琴、琵琶、鼓などもなさいます。
今回は一絃琴で「須磨」の部分演奏もしていただきます。
そして嶋原太夫のみの登場儀式、「かしの式」も願っており。
滅多に見られないものですからお見逃しなく!
朗読から「お調べ(囃子の演奏儀式)」が続き、能がそのままつながって始まります。
深く能を味わっていただけるものと確信しております。
父の「追善」とうたっておりますが、お気軽にお出かけください。
当日券御座います!