342 いよいよ大阪満会3、追善でございますが・・・

いよいよ明日28日は第3回大阪満次郎の会です。

本日は申合せ(リハーサル)も無事に済み、舞台以外の空間も

準備完了です。


●迎え花の装花は熊野寿哉氏、松を使った作品です。

能「松風」で使用する作り物、これは通常楽屋で若手が松の枝ぶりも整えて

製作するのですが、熊野氏にお願いしました。


花屋さんの持ってくるありきたりの枝ぶりではなく、

まるで松が舞っているかのような枝ぶり!

イメージが膨らみます。


●仕舞、狂言も勿論見どころ豊富ですが、

今回は「能物語り」として朗読劇が御座います。

昨秋出版された「能の本」の著者、村上ナッツさんが「能の本2」の為に書かれた

「松風」を読み下します。

朗読は15万石大名格の嶋原太夫の葵太夫。


嶋原の太夫は皇族や大名たちのお相手をしてきたため、

芸事一般だけではなく、様々な事に精通している必要があり。

その伝統は受け継がれています。


葵太夫も、一般的な三絃、舞踊はもちろん、

琴、琵琶、鼓などもなさいます。

今回は一絃琴で「須磨」の部分演奏もしていただきます。

そして嶋原太夫のみの登場儀式、「かしの式」も願っており。

滅多に見られないものですからお見逃しなく!


朗読から「お調べ(囃子の演奏儀式)」が続き、能がそのままつながって始まります。


深く能を味わっていただけるものと確信しております。


父の「追善」とうたっておりますが、お気軽にお出かけください。


当日券御座います!


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