7月22日、家島天神祭の宵々宮として家島船上能を企画・公演しました。
昨年は神武東征に立ち寄られたと伝わる、家島神社境内での姫蛍能。
今回はなんと、獅子神楽舞い以外には使われたことのない
壇尻船を拝借しての、家島天神祭祝祭祈念 船上能として
およそ歴史上はじめての船上での公開奉納能となりました。
壇尻船の舞台部分は3間四方あり、屋根がついて本当に立派な船です。
家島の数ある伝説を新作「能物語」として古典と組み合わせました。
国生みの島として伝説のある家島。
「国生み 壱」「国生み 弐」として、
イザナキ・イザナミのオノコロ島へ降り立つところから国生みまで、
2部に分けて演じました。
遠く北海道からご高覧いただいたお客様もあり、
暑い中でしたが熱心に御覧いただきました。
島を上げてのご協力で、なんとか無事に終了しました。
家島神社では奉告祭もお願いし、船上能では遥拝の儀もしていただきました。
幸い天気も良く、昼夜公演は無事に終わり、お客様も出演者も
家島のとれとれ島御飯を満喫し、高速艇で姫路港へと。
まだ課題は御座いますが、やがて島の活性化につながればと願い、
また、森羅万象への奉納が出来た喜びに胸を躍らせました次第です。