1300年以上の歴史を持つ「興福寺薪御能」、
本年は5月20日・21日両日とも天候にも恵まれて、無事に終了いたしました。
私は「融」を勤めましたが、月の能には正にピッタリの満月の夜に
気持ちよく舞うことが出来て幸せな事で御座いました。
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薪能は時には雑音（車の音や選挙カーなど）も入り、
ご覧いただくには能楽堂に比べて環境は良いとは申せない部分もありますが、
昔はマイク設備もなく、古図を見てもわかりますが、観客の話し声も含めて
もっとコンディションの悪い中に楽しんでいたことでしょう。
割り切って現代の雑音も「森羅万象」と、とらえれば意外と気にならなくなるかと
存じます。
満月の夜空を眺めながら御覧いただけることを考えましたら、
古人の心もさぞや知らるることで御座いましょう。
