お蔭様にて、辰巳孝 13回忌追善 第3回大阪満次郎の会と
京阪神巽会は、無事に終了することができました。
深く感謝申し上げます。
最近、晴れ男を誇る私ですが、台風影響で、この土日のみ雨天。
業界随一の雨男であった亡父の霊が降りてきたのか・・・と思います。
されども、大した雨にもならず、大勢のお客様にお越しいただき安堵いたしました。
満次郎の会、次代を担う辰巳家の人間もどき共の仕舞、
茂山千五郎さんの狂言と進み、
能物語りは嶋原葵太夫。
嶋原唯一の「かしの式」から、一弦琴の寂しげな音色、
須磨の詫びさびに品格のともなった出だしが上手く導入となったようです。
物語りは朗読劇ですが、たっぷりとした料、見所(けんしょ)からはすすり泣きも聞こえるほど。
間を開けずに、そのまま始めた能「松風」は、
やはり本番をしてみて初めて知ることがあまりにも多い曲でした。
出の直前のアクシデントにより、舞台は苦しかったのですが、
曲の素晴らしさに「もう一度やりたい」と、楽屋に戻り直ぐに思いました。
やはり、能の中の能ですね。
恐れ入りました。
大阪能楽会館で舞う事は最後になりましたが、関西の能楽を
盛り上げる気持ちは関西能楽関係者の皆が熱く持っています。
今後とも何卒、宜しくお願いします。